自然の周期に還るIKIGAI診断のやり方とバイオリズムが導く心の整え方

自然の周期に還るIKIGAI診断のやり方とバイオリズムが導く心の整え方

心の重荷をほどき内面を見つめる根本的なやり方

 

社会的な責任を背負い、組織や家族を守るために日々奔走されてきた方々が、ふとした瞬間に自らの心は今どこへ向かおうとしているのかと立ち止まることは、人間の内面がさらなる成熟を求めている、極めて自然な変化です。

 

長年の経験を通じて数々の試練を乗り越え、確固たる地位を築き上げたからこそ、これからの人生の時間を誰のために、何のために使うべきかと思慮を深める。

 

それは、心の内側にある豊かな感受性が、新たな目的を探し求めている証と言えます。

 

一方で、トップに立つ人の日常には、表には見えない責任と緊張が絶え間なく積み重なっていきます。

リーダーや経営者は、重要な意思決定を重ねる中で、孤独感や心理的な負担を抱えやすい立場にあります。

だからこそ近年では、成果や役割だけでなく、リーダー自身が内面を整える時間を持つことの大切さにも注目が集まっています。

 

組織の未来を左右する意思決定には、誰にも代わることのできない責任が伴います。

だからこそ、自然の周期に寄り添い、自分自身のバイオリズムを見つめ直すことは、張りつめた心を穏やかにほどくための大切な手がかりになるのです。

 

この深い思索に応え、自らの現在地を確認する概念としてIKIGAI診断のやり方が注目を集めています。これは単なるオンライン上の簡易的なテストのことではありません。

自分自身の存在が、地球という巨大な生態系や自然の周期と深く結びついていることを実感し、内なる声に耳を傾ける実践的なアプローチを指します。

 

スイスのバーゼル大学が実施した人間の睡眠と月の周期に関する実証実験では、人間の身体が月の満ち欠けという自然の引力に直接的な影響を受けていることが報告されています。

 

この研究結果によれば、満月の時期には被験者の深い睡眠であるノンレム睡眠が30パーセント減少し、睡眠時間が平均して20分短くなることが明らかになっています。

 

人間の身体は本来、海が月の引力に引かれて潮の満ち引きを繰り返すように、自分自身の内面にも抗うことのできないエネルギーの満ち干きが存在しているという仕組みを持っています。人間もまた世界という巨大なネットワークの一部として機能していることが明確に示されています。

 

これからの時代においてIKIGAI診断のやり方を見出す道程とは、自分自身を自然の一部として捉え直し、未来の生命のために何ができるのかを新しく見つめていく温かい旅です。

 

愛する人とのかけがえのない時間を心ゆくまで楽しみながら、世界に対して自分ができる最善の貢献を果たしていく。

その優しい重なり合いを見つけることが、人生の時間をより輝かしいものへと変化させます。

 

自然を見つめる時間が内なる答えを呼び覚ます

 

「自然を深く見つめなさい。そうすれば、すべてのことがよりよく理解できるだろう」

(Look deep into nature, and then you will understand everything better.)

 

理論物理学者であり、相対性理論によって人類の宇宙観を根本から覆したAlbert Einstein(アルベルト・アインシュタイン)氏の言葉です。

氏は、世界中の科学界からの熱狂的な注目と、それに伴う絶え間ない重圧から逃れるため、湖でのセーリングを深く愛した人物であることが広く知られています。

 

風を読み、波の揺れといった自然の周期に身を委ねながら、ただ水面を見つめる時間は、氏にとって過剰な思考のノイズを消し去り、自らの直感と対話する究極の自己診断の場であったと推察されます。

 

氏の言葉は、私たちが日々の生活の中で決断の重圧に押しつぶされそうになったとき、真に向き合うべきは外部の期待や情報ではなく、自然界の普遍的な周期であり、そこに自らを同期させることの絶対的な価値を教えてくれます。

 

宇宙の圧倒的な広大さと精緻な秩序を知る科学者だからこそ、地球上の生命がいかに奇跡的で守るべき存在であるかを誰よりも深く理解していたのではないでしょうか。

 

潮の満ち引きと人間のバイオリズムを通じた診断のやり方

 

自然の周期への回帰を通じた診断と心の解放

 

現代社会においてリーダーたちが慢性的な疲労や孤独感に苛まれるのは、私たちのライフスタイルが、目に見えない生命の循環やバイオリズムから決定的に切り離されてしまったことに根本的な原因があります。

 

私たちはこれまで、目に見える経済的な利益や、即座に結果が出る効率性を最優先に追い求めてきました。

しかしその結果として、常に高いパフォーマンスを維持し続けることを自らに強要し、休むことへの罪悪感すら抱くようになっています。

 

この状態から抜け出し、本来の自分を取り戻すためのIKIGAI診断のやり方において最も重要な指標となるのが、潮の満ち引きという自然の周期への回帰です。

 

地球の表面の大部分を覆う海は、月の引力によって規則正しい満ち引きを繰り返しています。この潮の干満は、単なる海面の上昇と下降にとどまらず、地球上の無数の生命の営みを直接的にコントロールしています。

 

オーストラリアのジェームズ・クック大学の海洋生物学研究チームが発表したサンゴ礁の生態に関するデータによれば、世界最大のサンゴ礁地帯であるグレートバリアリーフでのサンゴの一斉産卵は、満月の後の夜、潮の動きが特定の条件を満たしたときにのみ発生することが実証されています。

 

何百種類ものサンゴが、海水の温度や日照時間、そして月の満ち欠けと潮の引力という複数の自然のサインを正確に感知し、同調して新しい命を海へと放ちます。

この壮大な命の連鎖は、海洋の生態系全体に豊富な栄養を行き渡らせる極めて重要な役割を果たしています。

 

豊かな海を支えるこの産卵のプロセスは、単に生物が世代交代をするという物理的な現象にとどまらず、地球全体の生命が自然の周期に完全に依存し合い、未来へと受け継がれていくという圧倒的な事実を示しています。

 

これらの事実は、人間もまた自然の一部であり、私たちが人生において蓄積した経験や知識をどのようにして次の世代へ手渡していくべきかということを明確に示しています。

 

常に前進し続けることを前提とした直線的なスケジュールではなく、自然界の周期的な波を自らの内面に見出し、それを受容すること。

このバイオリズムに対する深い理解こそが、リーダーの心を根底から癒やし、確かな生きがいをもたらす本質的なアプローチなのです。

 

哲学者が魂の内に見出した穏やかな場所

 

「人間は、自らの魂の中以上に、静かで穏やかな隠れ家を見つけることはできない」

(Nowhere can man find a quieter or more untroubled retreat than in his own soul.)

 

ローマ帝国の第16代皇帝であり、ストア派の哲学者としても知られるMarcus Aurelius Antoninus(マルクス・アウレリウス・アントニヌス)氏の言葉です。

氏は、広大な帝国を統治し、絶え間ない戦争や疫病の対応に追われるという、想像を絶する重圧の中で生きた人物です。

 

彼がゲルマン民族との厳しい前線のテントの中で、誰に見せるためでもなく自らの内面を綴った『自省録』を書き続けた背景には、絶対的な権力者としての計り知れない孤独を抱えながらも、宇宙の理性や自然の摂理と自らの心を同期させようとする強烈な意志があったからだと推察されます。

 

彼にとって、夜ごとにペンを執り自らの魂と対話することは、単なる気休めではなく、翌日に再び孤独な決断を下すための、揺るぎないIKIGAIを再確認する行為でした。

 

氏の言葉は、私たちが日々の生活の中で自分自身の持つ影響力の小ささに立ち止まりそうになったとき、どのような過酷な環境下にあっても、自らの内面にある深い場所に意識を向けることの中にこそ、本質的な安らぎが存在しているという事実を教えてくれます。

 

社会的な評価や地位に縛られることなく、自らの内面と深く向き合う時間を持ち続けたことは、彼にとって自らの命を最大限に輝かせる何にも代えがたい生きがいであったと考えられます。

 

リーダーの決断力を高めるための具体的なやり方

 

海と生命の不可分な関係を見つめ続けた海洋学者の視座

 

生きがいをどのように見つければよいのか。

 

その漠然とした問いに対して、思考を整理するための道しるべとして世界中で共感を集めているのが、自分自身の情熱と社会のニーズを交差させる論理的な枠組みを活用するIKIGAI診断のやり方です。

 

これは人の活動を複数の要素に分け、それらが重なり合う中心にこそ深い充実感があるとする考え方です。自分が今どこに立っているのかを知るための、心の地図のような役割を果たしてくれます。

 

第一のステップは、満ち潮の観察です。

自分がどのような瞬間に最も活力を感じ、他者や社会に対して貢献したいという思いが自然と湧き上がるのかを観察します。これはエネルギーが外側へ向かう時期であり、新しい決断を下すのに適した状態を知るための手がかりになります。

 

第二のステップは、引き潮の受容です。リーダーとしての重圧を感じ、一人になりたいと強く思う時、それを逃避ではなく、心が深く整おうとしている時間として受け止めます。

 

第三のステップは、自然の周期への回帰です。無理に気分を高揚させるのではなく、自らのエネルギーの波が底を打ち、再び自然に満ちてくるのを待ちます。

この待機時間の中で浮かび上がってくる、本当に守りたい価値観こそが、あなたの真の生きがいにつながっていきます。

 

海は、常に満ち続けているわけではありません。

満ち潮があれば、必ず引き潮がある。波が高まる時間があれば、静かに沖へ戻っていく時間もあります。それは弱さではなく、生命を保つための自然な営みです。

 

リーダーの心もまた、同じです。常に前へ進み、常に決断し、常に誰かを導き続けることはできません。むしろ、一度静かに引く時間があるからこそ、本当に守るべきものが見えてきます。

 

引き潮のように一人になる時間は、逃避ではありません。次の満ち潮に備えて、自分の内側にある判断軸を整えるための、深い回復の時間なのです。

 

このように、自然環境が人間のストレス応答にどのような影響をもたらすかについては、千葉大学の環境健康フィールド科学センターの研究チームが実施した森林セラピーに関する実証実験でも、興味深いデータが報告されています。

 

この調査では、人間が森林環境に滞在し、木々の香りや風景に触れることで、都市部にいるときと比較して、ストレスホルモンであるコルチゾールの濃度が低下し、交感神経の活動が抑制され、リラックス状態を示す副交感神経の活動が高まることが示されています。

自然の中に身を置くことは、張りつめた思考をほどき、自分の奥にある本音を聞き取りやすくする時間でもあります。

 

私たちが海洋環境を保護するために行動を起こし、その豊かな自然を愛する家族や大切な人と分かち合うとき、そこには二つの変化が生まれます。

 

一つは、社会や未来に対する外側への貢献。

もう一つは、自分自身の心が静かに回復していく内側への変化です。

 

海と生命が切り離せないように、私たちの生きがいもまた、自分だけで完結するものではありません。自分の喜びが、誰かの未来を照らす。

その重なり合う場所にこそ、IKIGAI診断が示そうとしている本質的な答えがあるのです。

未知の世界の美しさを伝えた女性探検家の言葉

 

「水がなければ、命はない。青がなければ、緑もない」

(No water, no life. No blue, no green.)

 

アメリカの海洋学者であり、ナショナルジオグラフィック協会初の女性専属探検家としても知られるSylvia Earle(シルビア・アール)氏で、数千時間にも及ぶ潜水探査を通じて、深海という未知の世界の美しさと脆弱性を世界中に伝えてきた人物です。

 

彼女は、地球表面の大部分を覆う海が、単なる水の塊ではなく、地球全体の気候を安定させ、陸上のすべての命を支える巨大な生命維持装置であることを、豊富な科学的データとともに訴え続けてきました。

 

彼女が海洋保護区を拡大するミッション・ブルーという活動を立ち上げ、高齢になってもなお精力的に潜水と発信を続けた背景には、彼女自身が海中で数え切れないほどの美しい生命と出会い、彼らが人間の活動によって直面している危機を誰よりも身近に感じていたからだと推察されます。

 

彼女自身、海の環境がかつての豊かさを失っていく過程を目の当たりにしながらも、決して絶望することなく行動を続けています。

 

そのような状況下にあっても、彼女の精神が決して折れることがなかったのは、海という生命の源そのものが、彼女の魂に無限の活力を注ぎ込んでいたからではないでしょうか。

 

彼女の言葉は、私たちが日々の生活の中で環境問題の大きさに圧倒されそうになったとき、海と陸が完全に繋がっており、私たちの小さな行動が地球全体の青色を守ることに直結しているという事実を教えてくれます。

 

対話と協調から生まれるご縁の広がりと海の命を守る活動

 

水と命の循環を潜水探査で明らかにした冒険家の言葉

 

日々の生活の中でIKIGAI診断のやり方を見出し、それを実際の行動へと結びつけていく過程は、必ずしも孤独な道のりではありません。

社会貢献と愛する家族との大切な時間を両立させる生き方は、これからの時代において、私たちの人生をより価値あるものへと導く指針となります。

 

ウィングストン・ジャパン財団は、自然や生き物を愛する財団として、海の命と生態系を守るための支援を行っています。

 

海洋生物保護への想いは、一つの個人的な体験から深く根付いています。

石尾の娘が小学生の頃、カナダのバンクーバーで海洋生物の保護活動について学ぶ機会を得たことが大きな転機となりました。

海の生き物たちが安心して泳げる海を守りたいという娘の純粋な願いに心を動かされたことが、活動の強力な原動力となっています。

 

現在、海洋生態系の保護・調査研究の支援や、プラスチックごみ削減に向けた啓発活動、未来を担う子供たちへの海洋環境教育の提供などを行っています。

 

経済協力開発機構が報告したデータによれば、世界のプラスチックごみの発生量は年間で数億トンにのぼり、その多くが適切な処理をされずに環境中に流出していると推計されています。

私たちの日常生活を便利にしてきた素材が、適切な循環システムを持たないまま自然界へ放出されることで、何百年にもわたって生態系を脅かし続けるという問題は、単なる環境保護の枠を超え、私たちのライフスタイルそのものの在り方を問うています。

 

このように、純粋な利他的行動が個人の寿命や健康状態にどのような影響をもたらすかについて、アメリカのジョンズ・ホプキンス大学の研究チームが実施した長期的な追跡調査において、極めて興味深いデータが報告されています。

 

この調査では、自己の利益や精神的満足感を得るためではなく、純粋に地域社会や環境保護に貢献したいという思いやりに基づく利他的な動機からボランティア活動や寄付に参加している人々は、そうでない人々と比較して、ストレスマーカーであるコルチゾールの値が低く保たれ、血圧の安定や認知機能の維持に顕著な効果が見られることが判明しています。

 

他者への貢献や未来の世代を思いやる行動は、脳内のストレスホルモンを減少させ、オキシトシンなどの絆ホルモンの分泌を促すことで、人間の心身を根底から健康にする機能を持っていることが実証されています。

 

家族の原体験を大切に守り、そこから得た気づきを社会へ還元していくプロセス。

 

私たちがプラスチックごみを減らすために行動を起こし、その美しい海を子どもたちと共に守り、未来へ受け継いでいくとき、社会への貢献という外側への働きかけと、家族との時間という内側への愛情が、美しく重なり合います。

 

フランスの探検家が残した循環への深い理解

 

「私たちは、水の循環と命の循環がひとつであることを忘れてしまっている」

(We forget that the water cycle and the life cycle are one.)

 

フランスの海洋探検家であり、スキューバダイビングの器材であるアクアラングの共同開発者としても知られるJacques-Yves Cousteau(ジャック=イヴ・クストー)氏は、調査船カリプソ号で世界中の海を巡り、数々のドキュメンタリー映像を通じて海の神秘を大衆に届けた人物です。

 

彼が海の世界へ潜り始めた当初、海は広大で無限の資源を持つ場所であり、人間がどれほどごみを捨てても浄化されるという認識が一般的でした。

 

しかし、数十年間にわたって同じ海域を観察し続けた彼は、かつて色鮮やかだったサンゴ礁が死滅し、透明だった海中が人間の作り出した廃棄物で汚染されていく様子を克明に記録しました。

 

彼が環境保護の重要性を世界に向けて発信し始めた背景には、彼自身が海という美しい世界に魅了され、その世界が人間の無自覚な行動によって急速に失われていくことへの深い悲しみがあったからだと推察されます。

 

潜水という行為を通じて直接的に海と触れ合うことは、彼にとって生命の起源と繋がる神聖な体験でした。

 

自然を単なる資源のゴミ捨て場として扱うのではなく、私たち自身の命を巡る血流と同じように尊ぶこと。

そのような長年にわたる地道な海洋探査と啓発活動は、彼にとって決して義務や自己犠牲などではなく、自然という巨大な生命の織物に自らを編み込んでいくための、喜びに満ちたIKIGAIだったのではないでしょうか。

 

大きな使命を探す手を止め日常の五感から取り戻す実践

 

自然界の脅威を映像で伝え続けた動物学者が語る小さな行動の力

 

IKIGAI診断のやり方を実践しようと意識したとき、多くの人が陥りやすい傾向があります。

 

残りの人生をかけて取り組むべき、世界を救うような壮大な使命をすぐに見つけ出さなければならないと、自らに対するハードルを過剰に高く設定してしまうことです。

 

仕事の第一線を退いた後、すぐに大規模な支援団体を立ち上げなければならないのか、あるいは全ての時間を社会課題の解決に捧げなければならないのかと思い悩み、結果として何も行動を起こせなくなってしまうケースが多々見受けられます。

 

しかし、認知行動心理学の分野における知見に基づけば、人間のモチベーションや幸福感は、巨大な目標を一度に達成することよりも、日常の小さな行動の変化と、それに伴う微細なポジティブ感情の蓄積によって形成されることが報告されています。

 

カリフォルニア大学アーバイン校の研究チームによる実験では、会話中にデジタルデバイスが視界に入るだけで、対話の質が低下し、相手への共感能力が有意に下がることが実証されました。

 

デバイスを置いて相手の目を見て話すという行為は、脳内のミラーニューロンを活性化させ、深い結びつきを生み出す極めて高度な社会行動なのです。

 

未来の命のために行動するということは、必ずしも国際的な会議で演説をしたり、莫大な資金を投じたりすることだけを意味するわけではありません。

 

大切な人とともに夕食をとりながら、その日の出来事を五感を使って共有し合うこと。買い物の際に、海へ流れ込む可能性のある使い捨てプラスチック製品を一つだけ別のものに変えてみること。

これらはすべて、社会というネットワークに豊かな栄養を注ぎ込み、確実に未来の命を支える極めて価値のある貢献と言えます。

 

最初から完璧な計画を立てて大きな結果を出そうとするのではなく、まずは自らの生活圏内にある身近な環境に目を向け、大切な人との時間を慈しむこと。

 

そのような肩の力を抜いた柔らかな試行錯誤の過程こそが、あなた自身の心に水を与え、やがて強固でしなやかな生きがいへと成長していく確かなプロセスとなるのだと考えられます。

 

一人の行動が世界を変えるという揺るぎない信念

 

「今この瞬間にも、毎年800万トンものプラスチックが海に流れ込んでいます。私たち一人ひとりの行動は取るに足らず、何の影響もないように見えるかもしれません。

しかし、同じことをしている何千、何十万という人々がいるという知識は、確実に大きな影響力を持っているのです」

 

(Right now, eight million tonnes of plastics end up in the oceans every year… the actions of just one of us may seem to be trivial and to have no effect. 

But the knowledge that there are thousands of, hundreds of thousands of people who are doing the same thing – that really does have an effect.)

 

イギリスの動物学者であり、数々の自然ドキュメンタリー番組の制作と語り手を務めてきたDavid Attenborough(デイビッド・アッテンボロー)氏は、半世紀以上にわたって地球上のあらゆる秘境に足を運び、野生動物の生態を記録し続けてきた人物として広く知られています。

 

彼が放送を通じて自然界の驚異を伝え始めた当初、地球の自然は無限に回復可能であると信じられていました。しかし、彼自身の長年の取材活動の中で、海鳥の胃から大量のプラスチックごみが出てくるという現実を直視せざるを得ませんでした。

 

それでも彼が屈することなく、世界中の首脳や若者たちに向けて環境保護の重要性を直接訴え続けている背景には、彼自身が地球という惑星の美しさに深い畏敬の念を抱き、それを破壊するのも守るのも人間の選択次第であるという真実を肌で感じているからだと推察されます。

 

一個人の小さなエコバッグの使用や、使い捨て製品を避けるといった行動が、世界規模のネットワークを通じて巨大な変化のうねりとなることを、彼は確信しているのではないでしょうか。

 

あなたの選択が未来の命を守る地球という帰る場所での形

 

宇宙の視点から青い惑星の尊さを訴え続けた天文学者の願い

 

IKIGAI診断のやり方とは、自分探しの旅に出てどこか遠くにある正解を探し当てることではありません。

それは、あなたがこれまで歩んできた豊かな経験という土壌の上に立ち、大切な家族や、これから未来を生きる子供たちへと、自らが持つ愛情や知識を惜しみなく手渡していく美しく温かい循環のプロセスです。

 

今回の内容でお伝えしてきた視点は、以下のようになります。

 

一つ目は、自分自身のバイオリズムと潮の満ち引きのような自然の周期を重ね合わせ、リーダーとしての孤独や重圧をありのままに受容することが、深い充実感の源泉となるということ。

 

二つ目は、画面越しの情報ではなく、目の前の大切な人と五感を通じたアナログな対話を重ねることが、人間の心を深く癒やし、生活の充実感をもたらすということ。

 

そして三つ目は、利便性の裏側に潜む海洋プラスチックなどの問題から目を背けず、日々の生活の中で地球環境を守るための小さな選択を積み重ねていく姿勢が、社会への確かな貢献となるということです。

 

夜明け前のわずかな時間、まだ世界が動き出す前に、温かいお茶を両手で包み込みながら、窓の外の空の色の移ろいをただ眺めてみてください。

あるいは、次に出かける休日の計画に、海辺で深く深呼吸をしながら、波の満ち引きと自分自身の呼吸を同期させるような時間を組み込んでみるのも良いかもしれません。

 

心が張り詰めている時は丸みや揺らぎのある波の動きを、決断に迷う時は深い海のような青いグラデーションをただ見つめることで、自らの内側に眠る本当に守りたいものの輪郭がはっきりと浮かび上がってきます。

 

そのような大きなつながりの中で自分自身の呼吸を整える時間が、あなたの中にある生きがいの種を確実に芽吹かせる大切なプロセスとなります。

 

遠い宇宙から見つめた地球への思いやりと深い愛情

 

「私にとってそれは、互いにもっと思いやりの心を持ち、私たちが知る唯一の家であるこの『淡く青い点』を保存し、大切にしなければならないという責任を強調しているのです」

 

(To me, it underscores our responsibility to deal more kindly with one another, and to preserve and cherish the pale blue dot, the only home we’ve ever known.)

 

アメリカの天文学者であり、宇宙探査計画に多大な貢献をしたCarl Sagan(カール・セーガン)氏は、探査機ボイジャー1号が太陽系の果てから撮影した地球の写真を見て、この言葉を残した人物であることが広く知られています。

 

広大な暗闇の宇宙の中で、地球がどれほど小さく脆弱な存在であるかを示したその写真は、人間の持つ傲慢さや争いの虚しさを鮮烈に浮き彫りにしました。

 

彼がこのたった一つの青い点を守る重要性を説いたのは、宇宙の途方もない広さを知る科学者だからこそ、地球上の生命の連鎖がいかに奇跡的で貴重なものであるかを誰よりも深く理解していたからだと推察されます。

 

一見すると絶望的に思える環境問題や社会課題に対しても、私たち一人ひとりの小さな行動の変化が集まれば、この青い惑星を確実に良い方向へ守ることができるという彼の深い確信。

 

それは、長年宇宙の謎に挑み続け、生命の驚異的な力を目の当たりにしてきた彼にとって、未来への希望を紡ぎ続けるための強固な生きがいであったのではないでしょうか。

 

私たちが自分の行動の意味に迷うとき、彼の言葉は、どのような小さな一歩であっても、それが未来の地球にとって確かな価値を持っていることを教えてくれます。

 

What will you leave on this planet?(あなたはこの地球に何を残しますか?)

 

この本質的な問いへの答えは、あなたがこれから愛する家族と紡いでいく五感に満ちた温かい時間と、未来の海洋や生命のために差し出すささやかな選択の中に、すでに見出されています。

【執筆・監修:ウィングストン調査研究部】

 

当財団では、世界中の人々が一度きりの人生を大切な人とともに歩み、

自分らしく輝き続けられる社会の実現を目指しております。

その一環として、日本発の概念である「いきがい(IKIGAI)」に注目し、多角的な研究を行っています。

「海外から見たIKIGAIの受容」や「生涯現役で活躍する高齢女性のライフスタイル分析」など、

共有可能な知見を多数蓄積しております。フォーラムへの登壇、カンファレンスでの発表、

メディア掲載のご依頼につきましては、下記担当までお気軽にお問い合わせください。

 

一般財団法人ウィングストン・ジャパン財団

担当:田中

 

【参考情報、引用元】

 

  • Current Biology (Evidence that the Lunar Cycle Influences Human Sleep)
  • Princeton University Press (The Collected Papers of Albert Einstein)
  • James Cook University (Coral Spawning and Lunar Cycles on the Great Barrier Reef)
  • Oxford University Press (Meditations by Marcus Aurelius)
  • Marc Winn Blog (What is your Ikigai?)
  • 千葉大学環境健康フィールド科学センター (森林セラピーに関する実証実験)
  • Mission Blue (Sylvia Earle Alliance – Explorer at Large)
  • OECD (Global Plastics Outlook: Economic Drivers, Environmental Impacts and Policy Options)
  • Johns Hopkins Bloomberg School of Public Health (Volunteering and Health Outcomes in Older Adults)
  • The Cousteau Society (Jacques-Yves Cousteau: Ocean Explorer)
  • Environment and Behavior / Journal of Social and Personal Relationships (The iPhone Effect: The Quality of In-Person Social Interactions in the Presence of Mobile Devices)
  • World Economic Forum (David Attenborough: The plastic problem is a global catastrophe)
  • The Planetary Society (Pale Blue Dot and Carl Sagan)

 

【名言の英語原文と日本語の直訳】

Albert Einstein氏

「自然を深く見つめなさい。そうすれば、すべてのことがよりよく理解できるだろう」

(Look deep into nature, and then you will understand everything better.)

Marcus Aurelius Antoninus氏

「人間は、自らの魂の中以上に、静かで穏やかな隠れ家を見つけることはできない」

(Nowhere can man find a quieter or more untroubled retreat than in his own soul.)

Sylvia Earle氏

「水がなければ、命はない。青がなければ、緑もない」

(No water, no life. No blue, no green.)

Jacques-Yves Cousteau氏

「私たちは、水の循環と命の循環がひとつであることを忘れてしまっている」

(We forget that the water cycle and the life cycle are one.)

David Attenborough氏

「今この瞬間にも、毎年800万トンものプラスチックが海に流れ込んでいます。私たち一人ひとりの行動は取るに足らず、何の影響もないように見えるかもしれません。しかし、同じことをしている何千、何十万という人々がいるという知識は、確実に大きな影響力を持っているのです」

(Right now, eight million tonnes of plastics end up in the oceans every year… the actions of just one of us may seem to be trivial and to have no effect. But the knowledge that there are thousands of, hundreds of thousands of people who are doing the same thing – that really does have an effect.)

Carl Sagan氏

「私にとってそれは、互いにもっと思いやりの心を持ち、私たちが知る唯一の家であるこの『淡く青い点』を保存し、大切にしなければならないという責任を強調しているのです」

(To me, it underscores our responsibility to deal more kindly with one another, and to preserve and cherish the pale blue dot, the only home we’ve ever known.)

 

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