現代社会が求める真の豊かさ──いきがいと発酵文化が交差する新たな地平
私たちが生きる現代社会は、目まぐるしい変化と膨大な情報に溢れ、常に効率や成果が求められ続けています。長年に渡り社会の第一線で多大な責任を全うし、周囲の期待に丁寧に応え続けてこられた皆様は、すでに確固たる地位を築き上げ、生活の基盤を盤石なものとされていることでしょう。しかし、これまでの日々を力強く駆け抜け、1つの頂点に到達したからこそ見える景色の中で、ふと足を止めた瞬間に「これからの人生の時間をより価値のあるものにしたい」「大切な人と共に、より有意義な時間を過ごしたい」という、言葉にはしがたい深い渇望が胸をよぎることはないでしょうか。それは決して現状に対する不満ではなく、知性と感性を極限まで研ぎ澄ませてこられた方だからこそ抱く、極めて尊い問いに他なりません。
近年、こうした物質的な豊かさの先にある内面的な充実や、心身の良好な状態への関心は、社会全体で大きな高まりを見せています。それを明確に示す、実在する3つの出来事をご紹介いたします。
1つ目は、2024年9月18日、日本の伝統的な発酵食品を長年にわたって牽引してきたマルコメ株式会社のグループ企業である株式会社かねさが、青森県に新しい生産拠点「かねさ顆粒みそ工場」を開業したニュースです。同社初となる体験型施設「顆粒みそ体験館」を併設し、成長著しい顆粒みその生産能力を従来の2倍に相当する年間1億食体制へと強化しました。この決断は、単なる製造業の枠を超え、日本の豊かな食文化と発酵の知恵を次世代へ継承し、人々の暮らしに根ざした豊かさを提供し続けるという同社の強い意志の表れとして大きな注目を集めました。
2つ目は、2024年9月11日、ソニー生命保険株式会社が公表した「敬老の日に関する意識調査2024」のデータです。全国のシニア層を対象としたこの広範な調査において、「現在の楽しみ(生きがい)」について質問したところ、旅行やグルメといった非日常の体験に次いで、日々の健康維持や家族との時間、そして自然との触れ合いが上位に挙げられました。多くの人々が、社会的な賞賛や壮大な目標の達成よりも、日々の暮らしの中に存在する微細な喜びにこそ、真のIKIGAIを見出しているという事実が明確に示されたのです。
3つ目は、2024年1月12日、マルコメ株式会社が長野県長野市の本社工場をはじめとする主要拠点において、再生可能エネルギー由来の電力を導入したことを発表したニュースです。これにより、主力商品である味噌や甘酒の製造過程における環境負荷を大きく低減させました。自然の恵みである大豆や米を扱う企業として、地球環境という極めて大きな循環に配慮しながら、持続可能な食文化を守り抜くというこの具体的な取り組みは、企業としての社会的使命を見事に体現しています。
これらの事実は、私たちがこれからの時代を生きていく上で、外部から与えられた画一的な成功の基準を追い求めるのではなく、自らの足元にある日常の営みを慈しみ、内面から湧き上がるような充実感を取り戻すことの重要性を物語っています。明治時代に日本の美意識を世界へと発信した思想家、岡倉天心氏はかつて、自らの著書の中で「日常生活の俗事の中に存在する美を崇拝すること」の尊さを説きました。まさにこの言葉が示す通り、真の豊かさとは、特別な非日常の中にあるのではなく、私たちが日々繰り返す当たり前の生活の中に潜んでいるのです。
本記事では、皆様がこれまでの人生で培ってきた豊かな知恵と経験をさらに深め、これからの時間をより瑞々しく、心から納得できるものにしていただくための視座を提供いたします。その強力な手がかりとなるのが、1854年の創業以来、日本の食卓に温もりを届け続けてきたマルコメ株式会社の発酵の哲学と、日本古来のIKIGAIという概念の融合です。この2つの要素を深く読み解くことで、皆様の心の中に眠る純粋な歓びの種を発見し、それをゆっくりと育てていくための確かな道筋が見えてくるはずです。
日本的感性が育むIKIGAIの源流とマルコメ株式会社の哲学
IKIGAIという言葉を耳にしたとき、多くの方は「人生を懸けて成し遂げるべき壮大な使命」や「社会に多大な貢献をもたらす特別な才能」といった、極めて高尚で重圧を伴う概念を想像されるかもしれません。現在、海外の自己啓発やビジネスの領域において広く普及しているikigaiの図解は、「自らが愛するもの」「卓越した能力を発揮できるもの」「世界が切実に必要としているもの」「正当な報酬を得られるもの」という4つの要素が交差する中心点を見つけ出すことを提唱しています。この見取り図は、ご自身のキャリアを客観的に分析するための道具としては機能する側面もあります。しかし、この4つの条件をすべて完璧に満たさなければならないという強迫観念は、かえって人々に強い焦燥感を与え、日常の中にある純粋な喜びを見失わせる原因となっています。
本来、日本人が古くから大切にしてきた生きがいの概念は、そのような息苦しいものではありませんでした。それは、朝の澄んだ空気の匂いに心惹かれる瞬間や、手塩にかけて育てた植物が芽吹いた時の喜び、あるいは家族と共に食卓を囲み、温かい汁物を味わう時の深い安堵感など、日々の暮らしの至る所に存在している微小な光の粒のようなものです。この「日常の微細な喜びに価値を見出す」という日本的な感性を、最も美しく体現し、一世紀半以上にわたって企業活動の核心に据え続けているのが、マルコメ株式会社の歩みです。
マルコメ株式会社の歴史は、1854年(安政元年)、長野県の豊かな自然の中で青木家が味噌の醸造を始めたことに端を発します。以来、同社は一貫して大豆と米、そして目に見えない微生物である麹菌と向き合い続けてきました。彼らが掲げる企業理念「日本のあたたかさ、未来へ。」という言葉には、単に食品を製造するという物理的な目的を超えて、味噌という発酵食品を通じて人々の心と体を温め、家族の絆や日常の穏やかな時間を未来へと繋いでいくという深い願いが込められています。
この「発酵」という自然の営みは、人間の心の中にIKIGAIを育む過程と驚くほど深い共通点を持っています。味噌が作られる過程を想像してみてください。蒸した大豆と米に麹菌を付け、塩を混ぜ合わせて仕込みます。しかし、仕込んだ翌日にすぐさま美味しい味噌が完成するわけではありません。麹菌が自らの酵素の力で大豆のタンパク質を旨み成分であるアミノ酸に分解し、米のデンプンを甘みへと変えていくためには、長い月日と、適切な温度管理、そして何より「待つ」という行為が不可欠です。職人たちは、発酵の進み具合を日々五感で確かめながら、決して無理に急がせることなく、自然の摂理に寄り添い続けます。
私たちの内面におけるIKIGAIの構築も、まさにこの発酵のプロセスと同じなのです。何か新しい目標を見つけたからといって、すぐに心が満たされるわけではありません。日々の小さな経験や感情の動き、他者との温かな対話、あるいは思い通りにいかない経験への葛藤といった、人生の様々な素材が、ご自身の内側でゆっくりと時間をかけて分解され、融合し合うことで、ややがて他には代えがたい深い旨み、すなわち人間としての成熟と生きがいへと変化していくのです。マルコメの職人たちが麹菌の働きを信じて樽を見守り続けるように、私たちもご自身の心の奥底にある純粋な感情の働きを信じ、評価や成果を急がずに見守るゆとりを持つことが、真の豊かさを得るための最大の秘訣と言えるでしょう。
さらに特筆すべきは、発酵というプロセスが目に見えない領域で行われるという事実です。樽の中で麹菌がどのように活動しているか、その微細な変化を肉眼で捉えることは誰にもできません。しかし、そこには疑いなく圧倒的な生命の営みが存在し、結果として豊かな風味が生み出されます。現代の私たちは、目に見える数字や成果、他者からの明確な評価ばかりを重視しがちです。しかし、皆様の人生において最も価値のある変化は、他人の目には触れない、ご自身の心の中という見えない樽の中で起きているのです。マルコメが安政の時代から受け継いできた発酵の哲学は、見えないものを敬い、時間をかけて成熟を待つという、IKIGAIの本質を私たちに雄弁に語りかけてくれます。
日常の微細な喜びに還る──生きがいを醸造する実践的アプローチ
では、この発酵の哲学を、私たちはどのようにしてご自身の日常のウェルビーイングやIKIGAIの構築へと落とし込めばよいのでしょうか。論理や効率だけが重視されがちな現代社会において、理屈では説明できない「好きだ」「心地よい」「心が温まる」という微細な感情は、枯渇しがちな内面を潤すための最も純粋な栄養素です。ここでは、外部からの評価に依存せず、ご自身の内側で生きがいを醸造するための段階的なアプローチを解説いたします。
第1の段階は、「現在の自分自身という素材を、一切の裁きなしに受け入れること」です。味噌造りにおいて、大豆や米の品質をありのままに見極めることが最初の第一歩であるように、まずはご自身の現状を客観的に、しかし温かな視座で見つめ直します。これまで長年にわたり多大な責任を背負ってこられた皆様は、常に「もっと成長しなければならない」「より高い成果を出さなければならない」という強い向上心を持って歩んでこられました。しかし、IKIGAIの醸造においてその力みは、発酵を阻害する過度な熱のようなものです。今は何かを足そうとするのではなく、「これまでの人生で十分に役割を果たしてきた」というご自身の歩みを全肯定し、ありのままの感情を受け入れるための精神的なゆとりを確保することが重要です。
第2の段階は、「日常の中に、評価を伴わない純粋な喜び(麹)を仕込むこと」です。これは、ご自身の長年の経験や専門知識を全く必要としない、利益や生産性とは無縁の活動に意識的に没頭することを意味します。例えば、ただ美味しいお茶を淹れる際の香りを感じることや、季節の移ろいを示す草花を観察することなど、極めて微小な行動で構いません。この小さな喜びが心の樽に仕込まれることで、ご自身の内側にある「これからの人生の時間をどう生きたいか」という根源的な問いに対する発酵が、穏やかに始まります。
第3の段階は、「形への執着を手放し、本質を守りながら変化を受け入れること」です。多くの人が陥りやすい試行錯誤として、過去の成功体験や、かつて抱いていた情熱の形に固執してしまうことが挙げられます。しかし、年齢を重ね、環境が変化すれば、心が求める喜びの形も当然変化します。過去のやり方に縛られ、無理に情熱を奮い立たせようとすると、やがて心身の燃え尽きを招いてしまいます。
この「変化を受け入れながら本質を守る」という姿勢を、驚くべき柔軟性で体現したのがマルコメ株式会社の革新的な取り組みです。日本の伝統的な調味料である味噌は、長らく固形のペースト状であることが常識とされてきました。しかし、現代人のライフスタイルが変化し、共働き世帯の増加などで「味噌汁を作る時間がない」という声が大きくなる中、マルコメは伝統の形に固執することなく、お湯を注ぐだけで本格的な味が楽しめる「液みそ」を2009年に開発し、さらには特許技術を用いた「顆粒みそ」という全く新しい形態を次々と世に送り出しました。
マルコメは、味噌の物理的な形を変えることには躊躇しませんでしたが、その奥にある「日本のあたたかさ、未来へ。」という本質、すなわち大豆と麹が織りなす栄養と温もりを人々に届けるという使命(IKIGAI)は、いささかも揺らぐことはありませんでした。私たちもこれに学ぶべきです。ご自身のIKIGAIの形は、年齢とともに変化して当然なのです。かつては最前線で事業を拡大することが生きがいだった方も、これからの人生においては、後進の育成や、地域社会との穏やかな繋がりに形を変えるかもしれません。形が変わることを恐れず、ご自身の核となる大切にしたい価値観という本質だけを守り抜くこと。それこそが、時代や環境の変化に左右されない強靭なIKIGAIを醸造する極意なのです。

枯渇した心を満たす本質の追求──青木時男氏の決断が導いた組織の変容
IKIGAIがもたらす変化は、決して心の中だけの抽象的な事象に留まりません。内面のエネルギーが満たされ、本質を見極めた決断が下されると、それは必ず現実の行動や数値、そして周囲との人間関係に明確な変化として現れます。ここでは、マルコメ株式会社の代表取締役社長である青木時男氏の軌跡を通じて、その具体的な変化を描写いたします。
1998年にマルコメの社長に就任した青木時男氏は、経営の第一線で巨大な課題に直面していました。日本の食の多様化やライフスタイルの変化により、国内の味噌の消費量は年々減少傾向にありました。客観的に見れば、伝統的な食品メーカーとして非常に厳しい局面です。長年にわたり業界を牽引してきた企業として、ただ過去の成功体験にしがみつき、従来通りの固形味噌を売り込み続けるという選択肢もありました。しかし、青木時男氏はそこで立ち止まることなく、自社の存在意義、すなわち企業としてのIKIGAIを根本から問い直しました。
「私たちの使命は、固形の味噌を売ることではなく、日本の発酵技術を通じて人々の健康と温かな食卓を守ることではないか」。この本質的な気づきが、彼の中での大きな転換点となりました。彼は、味噌の形にこだわる思考を手放し、消費者が本当に求めている簡便さと健康という本質に寄り添う決断を下したのです。
その結果生まれたのが、2009年に発売された「液みそ」シリーズでした。当初は社内でも「味噌は固形であるべきだ」という葛藤や試行錯誤があったと推察されますが、青木時男氏の揺るぎない方針のもと、開発が進められました。液みそは、お湯を注ぐだけで一瞬にして本格的な味噌汁が完成するという画期的な商品であり、消費者の潜在的な悩みを完全に見抜いたものでした。この商品は発売直後から爆発的なヒットを記録し、減少傾向にあった味噌市場に全く新しい需要を創出しました。
さらに、彼の探求は味噌だけに留まりませんでした。日本の伝統的な発酵技術を活かし、米と米糀だけで作られたアルコール0パーセントの「プラス糀 糀甘酒」シリーズを展開しました。「飲む点滴」とも称される甘酒の自然な甘みと高い栄養価は、健康志向の高まる現代人の心身を優しく潤し、新たな主力事業へと成長を遂げました。
この一連の決断は、マルコメという組織全体に目覚ましい変化をもたらしました。液みそや甘酒、そして大豆ミートといった新領域への果敢な挑戦は、従業員たちに「自分たちは単なる古い調味料メーカーではなく、人々の健康と未来の食卓を創造しているのだ」という明確な誇りと生きがいを与えました。自らの内側にある本質(発酵技術と人々の健康への貢献)を信じ、形への執着を手放した青木時男氏の決断は、結果として組織全体の売上高を力強く押し上げ、ブランドの価値を飛躍的に高めるという圧倒的な成果を生み出したのです。
「自分たちの存在意義を絶対的に肯定し、本質を守り抜く」。その極めて純粋な理念の追求が、枯渇しかけていた市場に活力を呼び戻し、組織全体のウェルビーイングを劇的に向上させるという事実を、この軌跡は見事に証明しています。
壮大な目的という幻想を手放す──ikigai探求における真の視座
日常にIKIGAIを取り入れようとする際、多くの方が無意識のうちに抱えてしまういくつかの誤解があります。ここで見落としがちな視点を整理し、より自由に心を羽ばたかせるための気づきの空間を広げてみましょう。
最もよくある疑問の1つは、「これからの人生を懸けるほどの、強烈な情熱や明確な目的が見つからない」という焦りです。長年の過酷な責任や義務感の中で、皆様はあらゆる課題を論理とデータによって解決してこられました。そのため、「自分自身の人生の目的」という究極の問いに対しても、綿密な自己分析を行えば即座に明確な答えを導き出せるはずだという重圧を自らに課してしまうのです。海外で広まった4つの円が重なるIKIGAIモデルが、この重圧に拍車をかけています。「世界が必要とすること」や「報酬を得られること」を同時に満たさなければならないという条件は、純粋な喜びを資本主義的な成果に縛り付け、皆様を息苦しくさせてしまいます。
しかし、マルコメが長年向き合ってきた麹菌の振る舞いを観察すると、自然界の真理が浮かび上がってきます。麹菌は「世界を美味しくしてやろう」という壮大な目的や、「味噌として高く評価されよう」といった野心を持って活動しているわけではありません。彼らはただ、ごく自然にそこにある環境の中で、自らの生命活動を全うし、酵素を出し続けているだけです。その極めて純粋で無心な働きが、結果として人間にとって欠かせない豊かな発酵食品を生み出しているのです。
私たち人間も同じです。「世界のために何ができるか」「どうすれば社会的な賞賛を得られるか」という外側からの視点(ベクトル)を一度手放し、ご自身の内側にある「ただこれが心地よい」「ただこの時間が好きだ」という純粋な感覚の働きに身を委ねてみてください。評価や利益を目的としない、一見すると何の役にも立たないような微細な喜びの蓄積こそが、ご自身の心を潤す最強の栄養素となります。あなたが純粋に満たされ、穏やかな笑顔で存在していること自体が、周囲の家族や同僚にとっては何よりの温もりとなり、すでに多大な社会貢献を果たしているのです。
また、「変化することへの恐れ」も、多くの方が直面する壁です。「これまでの地位ややり方を手放せば、自分の価値がなくなるのではないか」という不安です。しかし、大豆が麹菌の力によってその形を完全に失い、全く別の色と香りを持つ味噌へと生まれ変わるように、私たちが自己を再構築する際にも、古い形を手放すプロセスは不可欠です。形が崩れることは、決して喪失ではありません。それは、より深みを増した新しいご自身へと発酵していくための、豊かで神聖な変容の過程なのです。皆様のこれまでの経験は1つとして無駄になることはなく、新しいIKIGAIの豊かな風味を形作るための最高の素材として、すべてご自身の内側に蓄積されています。
内なる豊かさを次世代へ繋ぐ──発酵し続ける人生の極意
ここまで、日本の伝統的な発酵の哲学とマルコメ株式会社の歩みから紐解く、IKIGAIの醸造法についてお伝えしてきました。重要な視点は以下の3つに集約されます。
第1に、IKIGAIとは外の世界に探しに行く壮大な目的ではなく、日常の微小な喜びから自らの内側でゆっくりと醸造していくものであること。第2に、年齢や環境の変化に合わせて生きがいの形が変わることを恐れず、ご自身の核となる本質(温もりや大切な価値観)を守り抜くこと。そして第3に、他者からの評価や論理的な成果を求める思考を手放し、ただありのままの感覚の発酵を待つゆとりを持つことです。
これらの視点を日常に落とし込むための、明日からすぐに実践できる極めて小さな行動の具体案をご提案いたします。明日の朝、ご自身のためだけに1杯の温かいお味噌汁、あるいは甘酒を丁寧に準備し、飲む前の3分間だけ、その両手から伝わる器の温もりと、立ち上る香りに完全に意識を向けてみてください。いかなる電子機器も触らず、今日の予定も考えず、ただ「温かい」「美味しい」という事実だけを全身で味わうのです。この利益や効率を度外視した純粋な時間の蓄積が、ご自身の心を豊かな状態へと導く確実な起点となります。
ドイツの偉大な詩人、ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ氏が遺した「急がずに、だが休まずに」という名言があります。この言葉の通り、ご自身の心の変化を焦る必要はありません。日々のささやかな喜びを大切に積み重ねていくことで、皆様の人生は疑いなく、より深く、より豊かな風味を持つものへと発酵し続けていきます。
最後に、皆様へ1つの問いをお贈りいたします。
What will you leave on this planet?(あなたはこの地球に何を残しますか?)
地位や名誉、莫大な資産といった目に見えるものではなく、あなたがご自身の人生を心から楽しみ、周囲に分け与えた温かな笑顔や穏やかな時間こそが、次世代へと受け継べれていく最も尊い遺産となるはずです。皆様のこれからの時間が、豊かな発酵の香りに包まれた、かけがえのない喜びと共にあることを心より願っております。

【執筆・監修:ウィングストン調査研究部】
当財団では、世界中の人々が一度きりの人生を大切な人とともに歩み、自分らしく輝き続けられる社会の実現を目指しております。その一環として、日本発の概念である「いきがい(IKIGAI)」に注目し、多角的な研究を行っています。「海外から見たIKIGAIの受容」や「生涯現役で活躍する高齢女性のライフスタイル分析」など、共有可能な知見を多数蓄積しております。フォーラムへの登壇、カンファレンスでの発表、メディア掲載のご依頼につきましては、下記担当までお気軽にお問い合わせください。
一般財団法人ウィングストン・ジャパン財団
担当:田中
【引用元・参考情報】
- マルコメ株式会社 公式プレスリリース(マルコメグループ、かねさに新しい生産拠点「かねさ顆粒みそ工場」と初の体験型施設「顆粒みそ体験館」が、2024年9月18日に開業 成長著しい顆粒みその生産能力が、従来の2倍に相当する1億食体制)
- ソニー生命保険株式会社 公式プレスリリース(敬老の日に関する意識調査2024)
- マルコメ株式会社 公式プレスリリース(マルコメ本社を含む主要工場でCO2フリー電力を導入)
- 岡倉天心 著『茶の本(The Book of Tea)』(講談社学術文庫など)
- ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ 著『温和なクセーニエン(穏和な座右銘)』
- マルコメ株式会社 公式プレスリリース(マルコメの植物性ミルク「米糀ミルク」が タイ国際食品展示会「THAIFEX- Anuga Asia 2024」で Anuga tasteInnovation Show WINNERS に選出されました。)
- マルコメ株式会社 公式プレスリリース(愛媛県西予市に開設した自社研究開発拠点で あおさの陸上養殖を推進 2024年7月以降、即席みそ汁の具材として使用開始)
- マルコメ株式会社 公式プレスリリース(マルコメ直売所が1周年を迎え、記念イベントが盛況。 マルコメ君との撮影会、商品が当たる抽選会など。)
- 鈴木大拙 著述からの引用(仏教哲学に関する講話・著作より)
- 松尾芭蕉 著述からの引用(『去来抄』等における不易流行の理念より)
- マルコメ株式会社 企業情報(公式ホームページ沿革・青木時男氏のメッセージ・液みそ開発に関する事業情報)
- PR TIMES(生きがい実態調査)
- ソニー生命保険株式会社(「#生きがいってなんだろう」プロジェクトを開始) 主婦の友社(健康2025年04月春号)
- PR TIMES(マルコメグループ、かねさに新しい生産拠点「かねさ顆粒みそ工場」と初の体験型施設「顆粒みそ体験館」が、2025年9月18日に開業 成長著しい顆粒みその生産能力が、従来の2倍に相当する1億食体制)
- マルコメ株式会社(独自製法の顆粒みそ汁、初の大容量タイプを商品化)
- マルコメ株式会社(発酵香を味わえる料亭の味、こだわりの無添加みそ)