子どもたちの命を守る

STOP 児童虐待・子どもを狙った事件

全国の児童相談所における児童虐待対応件数が225,509件となり、
過去最多を更新。前年度から10,666件(5%)の増加であり、
統計を取り始めてから33年連続の増加となります。
心理的虐待:134,948件
身体的虐待:51,623件
ネグレクト:36,465件
性的虐待:2,473件

また、家庭内だけでなく 見知らぬ人からの暴力や誘拐で傷つく子どもたちも多くいます。
私たち大人が、守るべき命。もう一度皆さんと一緒に考えてみたいと思います。

1. 「子どもが狙われる時代」:私たちが見落としてはいけない現実

日本は安全な国だと思われがちですが、子どもが犠牲になる事件は後を絶ちません。
登下校中の誘拐、ネットで知り合った大人による性被害、家庭内の殺傷事件――
子どもを守るためには、「まさか自分の周りで」は通用しない時代です。今こそ、社会全体で“目を光らせる”必要があります。


2. 誘拐や連れ去り事件の特徴と「親ができる備え」

子どもが連れ去られる事件の多くは、登下校時や公園などの“日常”で起きています
・GPSや防犯ブザーは常備
・合言葉を決めておく
・知らない人にはついていかない訓練
これらの“防犯教育”を、親が軽視してはいけません。
日々の小さな意識が、命を守る大きな盾になります。


3. SNSと子どもの危険な接点:「仲良くなった人が、加害者だった」

SNSやゲームアプリを通じて、子どもが知らない大人とつながり、事件に巻き込まれるケースが急増しています。
「会ってみたい」「秘密にしてと言われた」――これは危険信号。
フィルタリングや見守りアプリだけでなく、親子間の**“信頼と会話”**こそ最大の防御力です。


4. 子どもに伝えたい「危険から逃げる力」:自衛教育のすすめ

「助けて」と叫ぶ訓練、「嫌なことはNOと言っていい」と伝えること、「逃げてもいい」という許可――
大人が当たり前だと思っている行動を、子どもは知らないことがあります。
被害を防ぐには、“いい子”より“身を守れる子”を育てる教育が重要です。


5. 家の中にもある危険:家庭内虐待からの殺傷事件を防ぐには

親による子どもの殺害事件。その多くは、追い詰められた親の孤立育児ストレスの蓄積が背景にあります。
「泣き止まない」「将来が不安」――誰にも言えずに爆発してしまう前に、
親自身が**「助けて」と言える社会**をつくることが、子どもの命を守ります。


6. 子どもは“地域の宝”:見守り活動の必要性と具体例

「登下校の見守り」「地域パトロール」「こども110番の家」などの地域活動は、事件を未然に防ぐ大きな力になります。
特に核家族化・共働きの増加により、地域ぐるみの見守りがより重要になっています。
顔の見えるつながりが、子どもにとっての“安心地帯”になります。


7. 子どもが発するSOSサインを見逃さないために

誘拐や虐待の被害に遭う子どもは、
・急に元気がなくなる
・服装が乱れている
・家に帰りたがらない
・持ち物が破損している
など、小さな異変を発しています。
大人が「気のせいかも」と見逃す前に、“違和感”に立ち止まって声をかけましょう。


8. 「通報」は迷わずに:119番よりも早く命を守れるかもしれない電話番号

児童相談所全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」は、虐待を受けている子どもや、怪しい状況に気づいた人が匿名で通報できます。通報は「疑いの段階」でOK。
あなたの1本の電話が、命綱になるかもしれません。


9. メディア報道と子どもへの影響:過剰な恐怖を与えないために

子どもが巻き込まれる事件が大きく報道されることで、子ども自身が「外に出るのが怖い」と感じてしまうこともあります。
親や教師は、正しい情報を噛み砕いて伝えること、そして「予防行動は自分を守る力になる」と前向きに説明することが必要です。


10. 子どもを守るためにも、“全ての人が心豊かに過ごせる社会”を

事件や虐待の背景には、親の孤立、地域の無関心、支援制度の複雑さなど、社会構造の問題があります。
子育てを「一人の責任」にせず、誰かが辛い時に「助けて」と言える空気が、未来の事件を未然に防ぐ社会基盤になります。
子どもを守るには、まず大人がつながりあうことから。

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